« 2013年1月 | トップページ | 2013年12月 »

2013年6月

2013年6月24日 (月)

角川グループホールディングス 第59期定時株主総会 概要

 こんばんは。

 こちらでは株主総会の概要を新聞記事風に書いてみます。質疑応答の内容や体験記は、ひとつ前の記事をご覧ください。なお、この内容は筆者が耳で聞いてメモしたものを参考に書いており、聞き間違いやメモの書き間違いが存在する可能性があります。正確さを保障するものではありませんので、ご承知おきください。

 株主総会における質疑応答の内容に関しては、ひとつ前の記事(体験記)をご覧ください。

 

 株式会社角川グループホールディングス(佐藤辰男社長)は、22日午前十時から東京・丸の内の東京會舘ローズルームで第59期定時株主総会を開催した。今回は9社の連結子会社(株式会社角川書店、株式会社アスキー・メディアワークス、株式会社角川マガジンズ、株式会社メディアファクトリー、株式会社エンターブレイン、株式会社中経出版、株式会社富士見書房、株式会社角川学芸出版、株式会社角川プロダクション)を吸収合併し、海外展開を見据えて商号を株式会社KADOKAWAへと変更。持株会社から事業会社へ移行することなどが大きな議案となった。
 株主総会に先立ち、定款の定めにより議長を務める佐藤社長は「本日はご多忙なところお集まりいただき感謝申し上げる」と挨拶し、株主総会の進行方法について説明した。
 まず監査役より監査報告が行われ、監査報告書の通り問題がないと報告。その後、映像により事業報告が放映された。
 その中で書籍関連ではシリーズの拡充、メディアミックス作品の拡販、新たな読者層の開拓などを進め、好調を維持していると報告。また、メディアファクトリーのグループ入りにより、ライトノベルのシェアはより強固となり堅調に推移していると伝えられた。
 雑誌・広告関連では固定費の削減と不採算部門の整理により収益力を強化。スマートフォン向けの新サービスの立ち上げや株式会社ドワンゴとの合弁会社である株式会社スマイルエッジをスタートさせ、ネット上における新たなビジネスへの取り組みも始めている。
 映像関連では劇場映画『貞子3D』のヒットやアニメ作品のパッケージ販売が好調に推移し、売上や利益が増加した。洋画配給やシネコン事業は当期で利益貢献事業へと転換。
 ネット・デジタル関連は電子書籍プラットフォーム『BOOK☆WALKER』のキャンペーンを継続するなど、売上高の更新が続いている。
 海外関連では台湾における出版事業が堅調に推移。
 これらの結果、当期連結業績は売上高が前期比9・6%増の1616億200万円、営業利益は40・6%増の79億5100万円、経常利益は46・7%増の86億6100万円、当期純利益は39・8%増の50億4000万円となった。
 そのほか、設備投資の状況や資金調達の状況、対処すべき課題などが説明され、報告事項の報告は終了した。
 次に株主総会出席者数(郵送・ネットによるものを含む)3682人、議決権行使数22万7216件と報告。さらに質疑応答の時間となり、株主との活発な意見交換が行われた。
 質疑応答の終了後、議案の採決に入った。第1号議案・剰余金処分の件、第2号議案・定款一部変更の件、第3号議案・合併契約承認の件、第4号議案・取締役22名選任の件、第5号議案・監査役2名選任の件、第6号議案・取締役報酬改定の件が上程され、いずれも賛成多数で承認された。
 続いて新任取締役が紹介されたあと、佐藤社長は「ただ今の株主総会において議案を承認いただき、ありがとうございます。角川書店から角川グループホールディングスとなったのは、10年前の2009年だった。その間、売上は900億円から1600億円へと規模が拡大した。私が社長に就任してから新規事業にも参入してきた。さらなる成長をしていかなければならないが、市場は縮小してほとんどの出版社は厳しい状況となっている。その中でも成長してこられたのは、ライトノベルなど独自のコンテンツを創出してきたからだ。他の追随を許さない新人賞やソーシャルメディアの才能を発掘している。そうしたトータルプロデュースが角川の強みだ。今までグローバルなメガコンテンツパブリッシャーとして試行錯誤を重ねてきた。ブックワーカーやdアニメストア、ムビチケが成功を収めつつある。各プラットフォーム事業者と提携していくためには、従来の持株会社ではなく事業会社として直接関わっていく必要がある。私も新人の気持ちでアジアなど展開をしていく。ご支援を賜りたい」と、熱弁を振るった。
 また最後に、トータルブランドイメージを強めつつもカンパニーブランドやサテライトブランドも大事にしていきたいと結び、株主総会は終了した。
 株主総会終了後は東京商工会議所ビルにて、9月公開予定の新作映画『アップサイドダウン 重力の恋人』の株主向け試写会が開催された。

 

 以上です。新聞紙面と違って文字数制限を気にせず書けるのがいいですね。今日はこれでおしまい。お疲れ様でした。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

角川グループホールディングス 第59期定時株主総会 体験記

 こんばんは。

 今回は一昨日(2013年6月22日)に開催された角川グループホールディングスの第59期定時株主総会の体験記を公開します。

 私は株主総会に参加するのは初めて(多くの企業は平日に開催しているので参加できなかった)でして、何もかもが分からない中での体験となりました。こちらでは体験記を書きます。要点をまとめた新聞記事っぽいものは、次のブログ記事をご覧ください。

 質疑応答の内容は本記事で書いています。どうぞ、読み進めていってください。

 

 2013年(平成25年)6月22日(土)午前十時より、東京・丸の内の東京會舘にて角川グループホールディングスの第59期定時株主総会が開催されました。私はそれに参加してきました。今まで株主総会というものに出席したことがなかったので、一度は体験してみようと思い至ったわけです。また、新作映画の試写会もあるということだったので、それも見てみたいということもありました。

 なお、試写会は希望者が多数になると見られない(先着順)ということだったので、受付開始時間の九時少し前に着くように家を出ました。補足ですが、総会が終わってから聞いた話では、試写会に参加できなかった方には劇場公開時の前売り券が配られたらしいです。

 服装はスーツを着ていこうかとも思いましたが、さすがに堅苦しすぎるだろうということで普通の私服で行きました。この季節は暑いですしね。会場に着いてみると、参加者は老若男女がまんべんなくいる感じで、服装もスーツ以外の方が多数いました。隣のおじさんは真っ赤なシャツでいらっしゃっていた(ただし、上着の黒いジャケットを持参してました)ので、よほど変な格好でなければ大丈夫でしょう。

 会場に入り、受付で議決権行使書を渡すと代わりに出席票を受け取ります。ここには株主番号が記載されていて、質問をする際にはこの番号と名前を名乗ることになります。私は200番台でした。

 次に新作映画試写会の受付へ進み、こちらで鑑賞券を受け取ります。試写会は株主のほかに同伴ひとりまで鑑賞できます。総会には株主しか参加できないので、同伴の方は隣のビル(東京商工会議所ビル)の待合室で待つことになります。

 一度会場に入ったあと、トイレに行く場合は専用の出入口を使用します。出席票がないと再入場ができないので、忘れないように注意する必要があります。

Photo_2  会場内は写真撮影、録音などが禁止されています。ですので会場のレイアウトをイラストにしてみたので、そちらをご覧ください。また、総会の内容は私が耳で聞いたことをメモし、それをもとに書いていきます。そのため聞き間違いやメモの書き間違いなどが存在する可能性があります。正確さを保障するものではありませんので、ご承知おきください。

 総会が始まるまで、株主の皆様はスマホをいじっている方や文庫本を読んでいる方、資料を読んでいる方、受付で受け取った書類を読んでいる方など様々です。

 ちなみに受付では電子書籍のプラットフォーム『BOOK☆WALKER(ブックウォーカー)』の使い方ガイドとプリペイドカード(1000ポイント)がもらえました。近いうちに試してみようと思っています。

 さて、総会開始三分前に取締役がまず登壇。最後に角川歴彦会長と佐藤辰男社長が登壇し、全員が揃ったところで着席して総会が始まりました。議長は佐藤社長です。

 まずは佐藤社長の挨拶。続いて監査役から監査報告、報告事項の報告(スクリーンの映像にて18分程度で、内容は総会招集通知の事業報告に記載されている内容が中心)、総会の議決権行使数などの報告、質疑応答、決議(拍手で同意を求める方式)、新任取締役の紹介、佐藤社長のお話という流れで進行しました。質疑応答以外の内容に関しては、次のブログ記事をご覧ください。

 ここでは質疑応答に関してのみ、書いていきます。なお、質問者は挙手し、議長に指名されたら質問席で質問します。一回につき一問、三分以内で、議案に関しての質問とそれ以外の質問をすることができます。

 ――では、今回の質疑応答の概要を書いていきます。

 

●株主Aの質問
 今回、合併により商号が英字の『(株式会社)KADOKAWA』になる。今まで使用されてきたもの(角川書店など)はBU(※社内の作業グループみたいなものです)として社内で存続する形になっているが、雑誌なども使っていくのか? 位置づけはどうなっているか?

◆回答(佐藤社長)
 九社(角川書店、アスキー・メディアワークス、角川マガジンズ、メディアファクトリー、エンターブレイン、中経出版、富士見書房、角川学芸出版、角川プロダクション)合併により商号は統合される。しかし従来のブランド(カンパニーブランド)は今まで読者の皆様に愛されてきたものなので、大事に育てていきたい。サテライトブランド(●●文庫といったもの)も守っていきたい。メガコンテンツや海外での展開に関しては『KADOKAWA』を使っていく。

●株主B
 他社を含め、最近のエンタメ雑誌の多くはグルメやショッピングの情報ばかりでエンタメ(劇場やライブハウスなど)情報はほとんど見られない。東京ウォーカーでも下北沢の刊で見開き二ページ程度だった。もっとエンタメ情報を入れてみてはどうか?

◆回答(太田取締役)
 最近は広範囲の特集のほか、一駅特集のムックを出している。今後、そちらにご期待いただきたい。

●株主C
 角川レーベルの文庫で、創業者の発刊の辞が入っているものと入っていないものがある。掲載基準はあるのか?

◆回答(井上専務)
 掲載するかどうかは各編集部ごとの判断でやっている。そのため、新しいレーベルに関しては掲載しているものと掲載していないものがある。新体制になったあとは、あらためて検討させていただきたい。

●株主D
 株主優待のうち、長期保有をしていると雑誌の購読ができるようになっている。しかしその中に普段読んでいるものが入っていない。映画の鑑賞券やムビチケなども入れてもらえないか? また、株主総会後に行われている試写会に参加者が多く、前回参加できなかった。同伴者がひとりまで認められているが、株主を優先してもらえないか?

◆回答(佐藤社長)
 長期保有していただいている株主の皆様は大切に思っている。試写会に関しては、株主総会の会場と隣接している場所を確保しているが、なかなか難しく、改善できない状態である。同伴者様に関しては、株主様とその家族の方で見てもらいたいということであるのでご理解いただきたい。今後の優待や試写会については検討していきたい。

●株主E
 国会で児童ポルノ規制法が審議されている。表現の内容に関して付則で規制が加えられるが、メディアでもあまり取り上げられていないので知らない人も多い。今後、業界や作家が萎縮して、御社の出版されている『図書館戦争』のような状況になりかねない。2010年の東京都の青少年健全育成条例には御社は率先して反対表明をしたが、今回はそういう動きが見られない。御社の考え方はいかがか?

◆回答(井上専務)
 今回の法案は継続審議となっており、今後も浮かび上がってくる可能性がある。東京の条例の時と対応が違うというご指摘だが、雑協や書協で反対表明をしている。
 マンガや雑誌が規制されることについては懸念している。実在の少女を守るのは当然であるが、付則は表現が曖昧であり、どのようにも捉えることかできるようになっている。この点に関しては書店や動画協会も反対をしている。

●株主F
 1月13日に『ストライクウィッチーズ』というアニメライブがあり、グッズ売場に人が殺到して買えない人が多数いた。言い方は悪いが、確実にお金を落とす人たちなのだから、御社にとってもビジネスチャンスを逃していることになってもったいない。そういう対策はどうするのか?

◆回答(井上専務)
 当日は予想以上のお客様が殺到し、不慣れな対応で申し訳なかった。ライブ終了後、社内で対応協議と反省、動線など徹底させた。すでにこの件には対応しているが、またそのようなことがあれば、ご指摘いただきたい。

●株主G
 合併によるシナジー効果を期待しているが、デジタル産業は他の会社も狙っている。ビジネスチャンス全体を進めようとすると、会社が大きいと遅れる可能性がある。意思決定プロセスなど、スピーディーに対応できるのか?

◆回答(佐藤社長)
 我々の前にはチャンスがあり、dアニメストアなどいち早く参入した。他社もそこへ参加している。
 従来の組織はブランドカンパニーとして生きていく。大きな所でひとつとしてやっていく一方、今までやってきた各小さな所はそれぞれやっていく。懸念に応えられるよう、スピーディーにやっていきたい。

●株主H
 取締役が大幅に増える。優秀な方が揃いすぎ、議論は活発になるのか?

◆回答(佐藤社長)
 今までは持株会社だったが、議案がお認めいただければ事業会社となる。大きな母体となるので、新たに取締役をお願いしている。山積する課題について議論が活発となるよう私も注力していく。

●株主I
 ブランド名は残すということだが、各ブランドの方向性・独自性はどうするのか?

◆回答(佐藤社長)
 日々作り出されるコンテンツの源泉は大事にしないといけない。これからも独自性を大事に育てていきたい。

●株主J
 海外で展開するには日本のコンテンツだけでは厳しい。海外のコンテンツを発掘していくつもりはあるのか?

◆回答(塚本取締役)
 海外は現地のクリエイターを発掘している。イラストやラノベなど、今後もアジアを中心に発掘し、日本に持ってこられればと思っている。

●株主K
 持株会社から事業会社となるが、社外取締役の意味合いや役割はどう違うのか?

◆回答(佐藤社長)
 社外役員として大局的観点からウォッチングしていただく。また、株主の観点から監視していただくという意味合いがある。それは持株会社でも事業会社でも変わらない。

 

 以上が質疑応答の内容です。質疑応答が終わると、各議案の議決に入りました。

 株主総数:11,000人/議決権総数:258,239件

 出席株主数(郵送など含む):3,682人/議決権行使数(郵送など含む):227,216件

 第1号議案 剰余金処分の件 217,258件/承認

 第2号議案 定款一部変更の件 208,219件/承認

 第3号議案 合併契約承認の件 217,400件/承認

 第4号議案 取締役22名選任の件 199,188~207,160件/承認

 第5号議案 監査役2名選任の件 200,176~211,553件/承認

 第6号議案 取締役報酬改定の件 212,674件/承認

 ※結果はホームページにて公開される

 議決のあとは新任取締役の紹介と佐藤社長のお話があり、株主総会は11時35分ごろに終了しました。

 その後は東京商工会議所ビルへ移動し、軽食(サンドイッチとお茶)をいただいて休憩。12時15分から9月公開予定の新作映画『アップサイドダウン 重力の恋人』試写会の受付が開始。12時45分から試写会がスタートしました。

 

 ――では、その映画の概要と個人的な感想を。少しネタバレを含みます。

 物語は『二重重力』が存在する世界(双子惑星)が舞台で、上の世界には富裕層、下の世界には貧困層が暮らしています。互いの世界を行き来できるのは、トランスワールド社だけ。主人公は下の世界の住人、ヒロインは上の世界の住人です。

 二重重力や逆物質という設定は非常に面白いです。この点に興味を持って、私は試写会に参加してみようという気になったのですしね。ただ、せっかく面白い設定なのにそれを活かしきれていない。

 また、逆物質に触れ続けると燃焼するという設定があるのですが、食べ物と一部の物にはなぜか適用されていない。体の血液も重力はそれぞれの世界の力が働くはず(某液体がそのように反応を示すシーンがあります)なのに、相手の世界に行った時に頭に血が上らないのか、といった疑問も。つまり血液に関しては、ずっと逆立ちしているのと同じ状態のはずですからね。

 なにより『これ、絶対に死ぬだろ?』というシーンでも、とにかく主人公が死なないっ! まぁ、今までの創作作品でもそういうのはありますから、私にとっては許容範囲なのですが。

 それらの点に目を瞑れば楽しめる作品かな、と思います。

 

 以上が体験記でした。よろしければ、次のブログ記事もご覧くださいませ。それではこの記事は終了です。お疲れ様でした。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2013年6月 2日 (日)

北陸新幹線の列車愛称募集

 こんばんは。

 ご無沙汰でした。いよいよ開業がせまってきた北陸新幹線ですが、現在、JR東日本と西日本が列車の愛称を募集しています。何になるのかはまだ分かりませんが、最近の傾向から私の個人的な考察を発表しましょう。

 

1.JR各社は伝統愛称を付けたい

 いわゆる国鉄時代に使用されていた愛称です。現在、旅客鉄道は6社に分かれているため、当時の愛称を使うには各社の了承が必要です。しかし強く反対する理由もないため、例外(後述する6の項目を参照)を除いて基本的に早い者勝ちのような所があります。

 九州が〔つばめ〕〔さくら〕〔かもめ〕〔みずほ〕のように伝統愛称をどんどん付けてしまい、ほかの旅客会社は内心悔しい思いをしていたと思われます。そこで東日本は慌てて新青森延伸時に〔はやぶさ〕を確保したようです。

 現在、使用されていない伝統愛称をいくつか挙げてみます。

――はくつる、ゆうづる、ひばり、彗星、銀河、すばる、はと、明星、やまばと

 

2.沿線地域に関係がある

 当然のことながら、北陸・信越に関係のあるもの、信越本線や北陸本線の列車として使用されていた愛称は有力です。

――アルプス、天の川、白山、あさしお、そよかぜ、しらゆき、涼風、さちかぜ、ゆきぐに

 

3.地名関連は可能性が低い

 現在の新幹線の愛称で、地名関連が入っているものは〔なすの〕(+広義に解釈して〔あさま〕〔たにがわ〕)くらいです。〔とき〕や〔こまち〕は地域色が強いですが、地名ではありませんしね。

 やはり沿線が広いと、列車名に地域名を入れるとゴタゴタします。特に今回は関連する沿線自治体が多いので、可能性が低いのではないかと思うわけです。

 

4.おそらく人気第一位は〔白山〕だけど……

 最多得票を得るのは、おそらく〔白山〕ではないかと思っています。かつて信越・北陸本線を走っていた列車の伝統愛称です。ただ、前述したように〔白山〕だと長野や新潟が反発する可能性があります。また、漢字名の新幹線名称は現在ありません。ひらがなとして〔はくさん〕という表記も新幹線名称としてどうかと。個人的には可能性が低いのではないでしょうか。

 また〔能登〕も地域名です。こちらも得票数は高いでしょう。ただ、少し前まで運行されていた急行〔能登〕は休止扱い(最後の運行が臨時列車だったため)になっているので、採用されるとややこしい事態になります。それがマイナス要因になるので〔能登〕も可能性が低いのではないでしょうか。

 この〔能登〕と同様の状況になっている愛称として〔そよかぜ〕があるのですが、こちらは休止になってからかなり時間が経つ(リバイバル列車として運行されたことはありますが)ので可能性はあります。

 〔富士〕も使用されていない伝統愛称なのですが、沿線から離れているのでどうなのかなと思っています。

 

5.全く新しい愛称になる可能性も

 かつて使用されたことのない愛称が採用されたことがあります。それが〔はやて〕です。スピード感を重視し、全く新しいイメージの列車名として名付けられました。しかもこの愛称は得票数がベスト10以下だったことも注目すべき点です。

 なお、この時の得票数第1位は〔はつかり〕でした(このブログの該当過去記事をご覧ください)。

 ……つまりぶっちゃけ、JR上層部の意向で愛称はどうとでもなるってことなんですけどね(それが次の項目そのものですけど)。

 ちなみに在来線の列車名に関しては、伝統愛称以外の場合が多いです。ですから大穴として、完全新作の愛称になる可能性もゼロではないです。ただし、以下のように奇をてらったものや権利が絡むものはNGです。

――ホタルイカ・シラエビ・蜃気楼・チューリップ・りんご・こしひかり・湯ノ鷺(そのほか、アニメ作品『花咲くいろは』や『ゆるゆり』関連のものなど)

 

6.JRの意向が最優先

 なにはともあれ、最終決定者は当然ながらJRです。5で書いたように、どんなに得票数が多くてもJRの意向に合わない愛称は採用されません。これはどの列車愛称の募集要項にも必ず記載されています。

 意向というのはネーミングのイメージであったり沿線自治体への配慮だったり色々です。それらについてはいくつか前述してきました。それ以外で力が働くとすれば、愛称への思い入れです。その一例が〔はつかり〕です。

 ただし、この項目の以下の文章は私の個人的推測だということをご承知おきください。

 〔はつかり〕は東北本線系の伝統愛称のひとつで、一番最後に使用されていたのが函館・青森~盛岡の特急列車です。これは東北新幹線が八戸へ延伸した時に廃止となり、八戸~函館の特急列車の愛称は〔白鳥〕となりました。

 JR北海道は〔はつかり〕にかなり思い入れがあるにもかかわらず、なぜ〔白鳥〕を選択したのか? それはきたるべき北海道新幹線愛称のため、温存しているのではないかと思われるのです。それに当時の〔白鳥〕は愛称が使用されなくなった直後だったので、前述したように伝統愛称を確保したいという観点からもこちらを採用したという面もあるはずです。

 それを考えると、北陸新幹線では採用されないと思います。  

 

7.似たような愛称はマイナス

 現存する愛称と似ている列車名は敬遠される傾向にあります。かつて〔あさひ〕と〔あさま〕が似ていて乗り間違うということで、〔あさひ〕が〔とき〕に変更されました(これは新潟地域の意向もあったのですが)。

 いくら伝統愛称だったりいいイメージの愛称であっても、紛らわしい愛称は採用されにくいです。特に近接路線で使用されている場合は可能性が低くなります。例を挙げてみます。

【未使用愛称・使用愛称】

――あさしお・あさま、みのり・リゾートみのり、やまばと・やまびこ、はくつる・はくたか

 ※ただし〔はくつる〕および〔はくたか〕は、現行特急の〔はくたか〕がもし廃止になった場合、どちらかが採用される可能性があります。

 

8.長い愛称は敬遠される

 長い愛称は指定席発券時や駅の案内・行き先表示器などに表記が面倒なので、敬遠される傾向にあります。臨時列車や運行本数の少ない列車ならともかく、新幹線には採用されにくいでしょう。一応、募集要項では20文字以内となっていますけどね。

 

 ほかにも色々と検討する要素はありますが、主なものは以上のような感じです。では得票数の多い愛称と採用される愛称の予想をしてみましょう。

【得票が多いと思われる愛称】

 白山・能登・北陸・きたぐに・はくたか・そよかぜ・アルプス

【採用されると思われる愛称】

 ひばり・しらゆき・さちかぜ・彗星・そよかぜ

【本文中で挙げていない愛称で、可能性のあるもの】

 いそかぜ・かもしか・こがね・日本海・しらなみ

 

 

 ちなみに鉄道に関する私の推測は、意外に当たるんですよね。このブログの過去の該当記事を読み返してみて、はじめて私も気付いたんですけど……。東北縦貫線のヤツ(特に廃止になる寝台列車関連のこと)とか〔はやぶさ〕の愛称のヤツとか。

 まぁ、ハズレているのもありますけど、予知能力はないので全ては当てられませんっ♪

 今日はこれでおしまい。お疲れ様でした。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

« 2013年1月 | トップページ | 2013年12月 »