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2013年6月24日 (月)

角川グループホールディングス 第59期定時株主総会 体験記

 こんばんは。

 今回は一昨日(2013年6月22日)に開催された角川グループホールディングスの第59期定時株主総会の体験記を公開します。

 私は株主総会に参加するのは初めて(多くの企業は平日に開催しているので参加できなかった)でして、何もかもが分からない中での体験となりました。こちらでは体験記を書きます。要点をまとめた新聞記事っぽいものは、次のブログ記事をご覧ください。

 質疑応答の内容は本記事で書いています。どうぞ、読み進めていってください。

 

 2013年(平成25年)6月22日(土)午前十時より、東京・丸の内の東京會舘にて角川グループホールディングスの第59期定時株主総会が開催されました。私はそれに参加してきました。今まで株主総会というものに出席したことがなかったので、一度は体験してみようと思い至ったわけです。また、新作映画の試写会もあるということだったので、それも見てみたいということもありました。

 なお、試写会は希望者が多数になると見られない(先着順)ということだったので、受付開始時間の九時少し前に着くように家を出ました。補足ですが、総会が終わってから聞いた話では、試写会に参加できなかった方には劇場公開時の前売り券が配られたらしいです。

 服装はスーツを着ていこうかとも思いましたが、さすがに堅苦しすぎるだろうということで普通の私服で行きました。この季節は暑いですしね。会場に着いてみると、参加者は老若男女がまんべんなくいる感じで、服装もスーツ以外の方が多数いました。隣のおじさんは真っ赤なシャツでいらっしゃっていた(ただし、上着の黒いジャケットを持参してました)ので、よほど変な格好でなければ大丈夫でしょう。

 会場に入り、受付で議決権行使書を渡すと代わりに出席票を受け取ります。ここには株主番号が記載されていて、質問をする際にはこの番号と名前を名乗ることになります。私は200番台でした。

 次に新作映画試写会の受付へ進み、こちらで鑑賞券を受け取ります。試写会は株主のほかに同伴ひとりまで鑑賞できます。総会には株主しか参加できないので、同伴の方は隣のビル(東京商工会議所ビル)の待合室で待つことになります。

 一度会場に入ったあと、トイレに行く場合は専用の出入口を使用します。出席票がないと再入場ができないので、忘れないように注意する必要があります。

Photo_2  会場内は写真撮影、録音などが禁止されています。ですので会場のレイアウトをイラストにしてみたので、そちらをご覧ください。また、総会の内容は私が耳で聞いたことをメモし、それをもとに書いていきます。そのため聞き間違いやメモの書き間違いなどが存在する可能性があります。正確さを保障するものではありませんので、ご承知おきください。

 総会が始まるまで、株主の皆様はスマホをいじっている方や文庫本を読んでいる方、資料を読んでいる方、受付で受け取った書類を読んでいる方など様々です。

 ちなみに受付では電子書籍のプラットフォーム『BOOK☆WALKER(ブックウォーカー)』の使い方ガイドとプリペイドカード(1000ポイント)がもらえました。近いうちに試してみようと思っています。

 さて、総会開始三分前に取締役がまず登壇。最後に角川歴彦会長と佐藤辰男社長が登壇し、全員が揃ったところで着席して総会が始まりました。議長は佐藤社長です。

 まずは佐藤社長の挨拶。続いて監査役から監査報告、報告事項の報告(スクリーンの映像にて18分程度で、内容は総会招集通知の事業報告に記載されている内容が中心)、総会の議決権行使数などの報告、質疑応答、決議(拍手で同意を求める方式)、新任取締役の紹介、佐藤社長のお話という流れで進行しました。質疑応答以外の内容に関しては、次のブログ記事をご覧ください。

 ここでは質疑応答に関してのみ、書いていきます。なお、質問者は挙手し、議長に指名されたら質問席で質問します。一回につき一問、三分以内で、議案に関しての質問とそれ以外の質問をすることができます。

 ――では、今回の質疑応答の概要を書いていきます。

 

●株主Aの質問
 今回、合併により商号が英字の『(株式会社)KADOKAWA』になる。今まで使用されてきたもの(角川書店など)はBU(※社内の作業グループみたいなものです)として社内で存続する形になっているが、雑誌なども使っていくのか? 位置づけはどうなっているか?

◆回答(佐藤社長)
 九社(角川書店、アスキー・メディアワークス、角川マガジンズ、メディアファクトリー、エンターブレイン、中経出版、富士見書房、角川学芸出版、角川プロダクション)合併により商号は統合される。しかし従来のブランド(カンパニーブランド)は今まで読者の皆様に愛されてきたものなので、大事に育てていきたい。サテライトブランド(●●文庫といったもの)も守っていきたい。メガコンテンツや海外での展開に関しては『KADOKAWA』を使っていく。

●株主B
 他社を含め、最近のエンタメ雑誌の多くはグルメやショッピングの情報ばかりでエンタメ(劇場やライブハウスなど)情報はほとんど見られない。東京ウォーカーでも下北沢の刊で見開き二ページ程度だった。もっとエンタメ情報を入れてみてはどうか?

◆回答(太田取締役)
 最近は広範囲の特集のほか、一駅特集のムックを出している。今後、そちらにご期待いただきたい。

●株主C
 角川レーベルの文庫で、創業者の発刊の辞が入っているものと入っていないものがある。掲載基準はあるのか?

◆回答(井上専務)
 掲載するかどうかは各編集部ごとの判断でやっている。そのため、新しいレーベルに関しては掲載しているものと掲載していないものがある。新体制になったあとは、あらためて検討させていただきたい。

●株主D
 株主優待のうち、長期保有をしていると雑誌の購読ができるようになっている。しかしその中に普段読んでいるものが入っていない。映画の鑑賞券やムビチケなども入れてもらえないか? また、株主総会後に行われている試写会に参加者が多く、前回参加できなかった。同伴者がひとりまで認められているが、株主を優先してもらえないか?

◆回答(佐藤社長)
 長期保有していただいている株主の皆様は大切に思っている。試写会に関しては、株主総会の会場と隣接している場所を確保しているが、なかなか難しく、改善できない状態である。同伴者様に関しては、株主様とその家族の方で見てもらいたいということであるのでご理解いただきたい。今後の優待や試写会については検討していきたい。

●株主E
 国会で児童ポルノ規制法が審議されている。表現の内容に関して付則で規制が加えられるが、メディアでもあまり取り上げられていないので知らない人も多い。今後、業界や作家が萎縮して、御社の出版されている『図書館戦争』のような状況になりかねない。2010年の東京都の青少年健全育成条例には御社は率先して反対表明をしたが、今回はそういう動きが見られない。御社の考え方はいかがか?

◆回答(井上専務)
 今回の法案は継続審議となっており、今後も浮かび上がってくる可能性がある。東京の条例の時と対応が違うというご指摘だが、雑協や書協で反対表明をしている。
 マンガや雑誌が規制されることについては懸念している。実在の少女を守るのは当然であるが、付則は表現が曖昧であり、どのようにも捉えることかできるようになっている。この点に関しては書店や動画協会も反対をしている。

●株主F
 1月13日に『ストライクウィッチーズ』というアニメライブがあり、グッズ売場に人が殺到して買えない人が多数いた。言い方は悪いが、確実にお金を落とす人たちなのだから、御社にとってもビジネスチャンスを逃していることになってもったいない。そういう対策はどうするのか?

◆回答(井上専務)
 当日は予想以上のお客様が殺到し、不慣れな対応で申し訳なかった。ライブ終了後、社内で対応協議と反省、動線など徹底させた。すでにこの件には対応しているが、またそのようなことがあれば、ご指摘いただきたい。

●株主G
 合併によるシナジー効果を期待しているが、デジタル産業は他の会社も狙っている。ビジネスチャンス全体を進めようとすると、会社が大きいと遅れる可能性がある。意思決定プロセスなど、スピーディーに対応できるのか?

◆回答(佐藤社長)
 我々の前にはチャンスがあり、dアニメストアなどいち早く参入した。他社もそこへ参加している。
 従来の組織はブランドカンパニーとして生きていく。大きな所でひとつとしてやっていく一方、今までやってきた各小さな所はそれぞれやっていく。懸念に応えられるよう、スピーディーにやっていきたい。

●株主H
 取締役が大幅に増える。優秀な方が揃いすぎ、議論は活発になるのか?

◆回答(佐藤社長)
 今までは持株会社だったが、議案がお認めいただければ事業会社となる。大きな母体となるので、新たに取締役をお願いしている。山積する課題について議論が活発となるよう私も注力していく。

●株主I
 ブランド名は残すということだが、各ブランドの方向性・独自性はどうするのか?

◆回答(佐藤社長)
 日々作り出されるコンテンツの源泉は大事にしないといけない。これからも独自性を大事に育てていきたい。

●株主J
 海外で展開するには日本のコンテンツだけでは厳しい。海外のコンテンツを発掘していくつもりはあるのか?

◆回答(塚本取締役)
 海外は現地のクリエイターを発掘している。イラストやラノベなど、今後もアジアを中心に発掘し、日本に持ってこられればと思っている。

●株主K
 持株会社から事業会社となるが、社外取締役の意味合いや役割はどう違うのか?

◆回答(佐藤社長)
 社外役員として大局的観点からウォッチングしていただく。また、株主の観点から監視していただくという意味合いがある。それは持株会社でも事業会社でも変わらない。

 

 以上が質疑応答の内容です。質疑応答が終わると、各議案の議決に入りました。

 株主総数:11,000人/議決権総数:258,239件

 出席株主数(郵送など含む):3,682人/議決権行使数(郵送など含む):227,216件

 第1号議案 剰余金処分の件 217,258件/承認

 第2号議案 定款一部変更の件 208,219件/承認

 第3号議案 合併契約承認の件 217,400件/承認

 第4号議案 取締役22名選任の件 199,188~207,160件/承認

 第5号議案 監査役2名選任の件 200,176~211,553件/承認

 第6号議案 取締役報酬改定の件 212,674件/承認

 ※結果はホームページにて公開される

 議決のあとは新任取締役の紹介と佐藤社長のお話があり、株主総会は11時35分ごろに終了しました。

 その後は東京商工会議所ビルへ移動し、軽食(サンドイッチとお茶)をいただいて休憩。12時15分から9月公開予定の新作映画『アップサイドダウン 重力の恋人』試写会の受付が開始。12時45分から試写会がスタートしました。

 

 ――では、その映画の概要と個人的な感想を。少しネタバレを含みます。

 物語は『二重重力』が存在する世界(双子惑星)が舞台で、上の世界には富裕層、下の世界には貧困層が暮らしています。互いの世界を行き来できるのは、トランスワールド社だけ。主人公は下の世界の住人、ヒロインは上の世界の住人です。

 二重重力や逆物質という設定は非常に面白いです。この点に興味を持って、私は試写会に参加してみようという気になったのですしね。ただ、せっかく面白い設定なのにそれを活かしきれていない。

 また、逆物質に触れ続けると燃焼するという設定があるのですが、食べ物と一部の物にはなぜか適用されていない。体の血液も重力はそれぞれの世界の力が働くはず(某液体がそのように反応を示すシーンがあります)なのに、相手の世界に行った時に頭に血が上らないのか、といった疑問も。つまり血液に関しては、ずっと逆立ちしているのと同じ状態のはずですからね。

 なにより『これ、絶対に死ぬだろ?』というシーンでも、とにかく主人公が死なないっ! まぁ、今までの創作作品でもそういうのはありますから、私にとっては許容範囲なのですが。

 それらの点に目を瞑れば楽しめる作品かな、と思います。

 

 以上が体験記でした。よろしければ、次のブログ記事もご覧くださいませ。それではこの記事は終了です。お疲れ様でした。

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