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2010年8月 5日 (木)

東京の地下鉄統合についての私見

こんばんは。

ここ最近になって、東京地下鉄(東京メトロ)と都営地下鉄の統合の話がよく報道されています。テレビ各局での取り上げ方としては、大筋では同じような事が説明されていました。少しずつ分析が違っている所はありましたけど、基本的には街に出て利用者にインタビューし、

「統合した方が便利です」

「運賃が別だから、一緒ならいい」

「別だと乗り換えに手間がかかる」

という感じの声を集めていました。

私の個人的な意見ですが、中には統合に反対という人や意見もあったはずなのですけどね。そういう意見をいう人が本当にいなかった可能性もありますが、それが排除されてしまっているニオイがしますねぇー。

客観的にざっと見て、統合された方が利用者のメリットが多いのは事実です。大まかには料金面、利便性、分かりやすさなどがあります。

一方で統合の問題になるのは都営地下鉄の累積赤字と債務で、これは各局でも報道されていました。その反論として、都の副知事はここ数年の財務状況の改善と黒字化を果たしているということを述べていました。

でもこれだけを見て判断をしてよいのでしょうか? この黒字化について疑問点があります。

それは料金面の違いについてです。二社の初乗り運賃や料金体系が異なっている事まではどのテレビ局も説明していました。でもそういう意味ではありません。

都営地下鉄はメトロに比べて料金が高いわけで、もし統合という話になれば利用者の立場を考えると安い方の料金体系に合わさざるを得ないでしょう。そうでないと利用者の反発が強いですからね。統合反対の声だって大きくなります。

料金体系を安い方に合わせた場合を考えると、都営地下鉄の利用状況をメトロの料金体系で計算しなおし、その状態で比較しないと統合後も黒字を維持できるかが不明なのです。料金体系が違うままだったら比較してもあまり意味がありません。

それに合併したからといって単純に利益を足して計算できるというものではありません。今まで別々に利用していた人もいるわけで、合併して通しの料金で計算できるようになったらその分の利益が減るのですから。ただ、合併によるコスト削減という効果はあります。

次に債務の問題に関してですが、合併したら単純に債務が増えます。メトロは株式上場を目指しているわけですから、債務の増えた会社の企業価値が大きく上がるとは思えません。だって合併する事で利用客が大きく増えるわけではないのですから(利便性向上により、多少は増える可能性はあります)。

現在のメトロの株主は国と東京都な訳で、日本全体のこと(日本国の財政)を考えれば高く株が売れた方がよいのです。そういう意味で国土交通省は価値の減少につながりかねない合併を嫌がるわけです。

以上のいくつかの事を考えれば、このままもうしばらく合併をしない方がよいという見方もあるのです。

かといって、しばらく待とうにも『メトロの株式売却は速やかに』となっているわけですから難しいのですけどね。

合併は利便性向上などのメリットがある反面、現時点では日本の財政という点などでデメリットがあるのです。ここまで深く丁寧に説明してくれたニュース番組はなかったように思います。もしかしたら、元NHKアナウンサーの池●さんが近いうちにどこかの番組で解説してくれるかもしれませんけどね。

――最後にすごく個人的な意見として、合併に反対なんですよね。だって都営交通を一日に限り乗り放題の『都営まるごときっぷ』で都営地下鉄に乗れなくなっちゃいそうですから。乗れるように設定されたとしても、おそらく値上げは必至だもん……。はい、鉄っちゃんの意見でしたっ!

今日はこれでおしまい。お疲れ様でした。

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