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2007年1月22日 (月)

お馬鹿なオフレポ

 こんばんは。

 今日は、先日にあったオフ会の様子を小説風に書いてみます。普通に書いても面白くないので。――フィクションを含みますので、ご容赦を。

 それでは、はじまりでーす。

 一月二十日、土曜日。私はオフ会に参加した。所用があったため、午後からの参加になった。もちろん、遅れることは連絡してある。

 この所用というのが問題なのだ。私は探偵をしている。この日もある組織の依頼で某人物Aの警護という仕事を任されていた。もちろんAは私のことを知らないし、知られてはいけない契約になっている。

 早朝、東京某所の寒い路地の片隅でラジオ番組『子ども電話相談室』を興奮して聴きながら、Aの外出を待っていた。しかしここで私は大きなミスを犯してしまう。

 

「なるほどっ!」

 なんと、あまりにも興奮し過ぎて、思わずそのように大きな声を上げてしまったのだ。

 すぐに我に帰った私は、とっさに髪の毛にライターで火をつけ、自前のパーマを完成させる。そして手を前に突き出した。続いて、間髪いれずに叫ぶ。

「ザ、ワールド!」

 幸い、完璧なまでに某クイズ番組の司会者になりすます事に成功したおかげで、Aに気づかれることはなかった。突然の有名人の登場に通行人の注目を集めてしまったが、みな内気だったのか、近付こうとはしなかった。少し離れた所では厚化粧マダムたちが怪訝そうにこちらを見ながらひそひそと話をしている。

 それはそうだ。有名人が突然現れれば、戸惑うのも無理はない。私は握手をしてあげようと一歩近付くと、マダム達は早足にその場を離れた。きっとダンディな私と握手するのが恥ずかしかったのだろう。フッ、なんて純粋なんだ。

 それからしばらくして一人の警官がまっすぐ私に近付いてくるのが見えた。

「しまったっ!」

 私はそう思った。きっと通行人の誰かが私の存在を話したに違いない。

 マズイ、私は某司会者のサインが書けないのだ。さすがに国家権力を行使してサインを求められたら断れない。そうなると私の正体がばれてしまう。

 危機を感じた私は、道端にパンの耳を巻き散らして一目散にその場を離れた。しばらく走ってから後ろを見ると、警官はパンの耳を求めて集まったスズメ、ハト、ペンギン、ダチョウなどの体当たりに悶絶し倒れていた。まるでヒッチコックの『鳥』のようだった。きっと彼ならハリウッドでもデビューできるのではないだろうか。私は彼の才能をねたましく思った。

 さて、私は加速を続け、最終的に時速119キロの速さでその場を離れた。無論、マントやバッジはないし、おサルの二号もいない。だが、私はスピード違反ではないと信じているから、よしとしよう。

 しかし仕事が失敗し、依頼主から苦情の伝書鳩が届いた。どうやらパンの耳に集まってきた鳥の中に依頼主の伝書鳩がいたらしい。私は依頼主から監視されていたのだ。こうして今回の任務は終わった。

 だが、これで心置きなくオフ会に参加が出来る。常にポジティブな思考が大切だということをあらためて感じた瞬間だった。

 では、集合場所の池袋に向かおう。現在地を確認するため、ゴミ捨て場にあったラジカセからアンテナを引きちぎった。それを空に向かって突き上げると、念波でアメリカの衛星にハッキングする。いつシークレットサービスに消されるか分からないので、たまに指揮者や予備校講師の振りをしてカモフラージュする。おかげで無事にハッキングに成功し、ここが東京都北区であることが分かった。

 お土産に十両入りの『都電もなか』を購入すると、稲月さんに携帯電話で連絡する。稲月さんに念波で連絡しても良かったのだが、一般人に念波の刺激は強すぎるのでやめた。

「もしもし、稲月さん? 今、王子だからあと三十分ほどで着きます」

『分かりました。今、ジュンク堂にいます』

 連絡がついたので、購入した『もなか』に乗って東池袋四丁目の電停に向かった。

 池袋の東急ハンズの前に着いて、再び電話をかけると、まだジュンク堂にいるとのこと。私はなぜか除雪車に変身したくなって電話ボックスに入る。瞬きほどの時間で変身した私は行き交う人に体当たりしながらジュンク堂に向かった。後で分かったことだが、ぶつかった人々は実は雪ダルマだったらしい。

 ジュンク堂につくと、元の姿に戻り、店内に入る。すると黎明さん、一の瀬さん、稲月さん、としつぐさんが待っていた。

 話を聞くととしつぐさんは起きるのが遅く、ほんの数分前に合流したばかりとの事。まだ食事していないということなので店を探す事になった。

 やはりドコモ、英雄も、店は混んでいた。しかも五人という人数はなかなか空いていないだろう。戦隊ものならもっともポピュラーな人数だが……。

 そうだ、今こそ猫茶戦隊ニャーニャーファイブを結成しよう。私が目で合図をすると、他の四人も同じ意思を持っていたようだ。

 ここに、ニャーニャーファイブが誕生した瞬間だった。もちろんブラックは○○さんだろう。私は探偵、つまりシーフスキルがあるので、日本のシーフになぞらえると唐草模様か。

 やっとこさ、デニーズに腰を落ち着ける。そこで天丼とコーヒーを注文した。ここで先ほど購入した『都電もなか』をみんなに配る。喜んでもらえただろうか。

 さて、この店は実にすばらしいサービスをしている。なんとコーヒーを真っ先に持ってきたのだ。私が突然に天ぷらを食べると徳川家康のように食あたりをすると知っていたようなのだ。通常、コーヒーは食後に出すものだ。それなのに、先にコーヒーが出てきたということは、店が私の個人情報を知っていたことになる。

 ふと窓の外を見ると、見覚えのある伝書鳩の姿が……。そうか、情報の出所はあいつか。後日談だが、この伝書鳩は翌日、私の雇ったスナイパーにより暗殺された。そして夕食のおかずの一品となったことを付け加えておく。

 途中、隣の怖そうなお兄さんの注文を記録し忘れたとかで、ウエイトレスが再び注文を訊きに来た。明らかにお兄さん達は怒っている。一般人には見えない怒りのオーラが漂っているのが私には分かった。

 その後、食事をしながら小説の話などを数時間していると、ウエイトレスが何回か水を入れにきた。いわゆる『そろそろ帰れっ! コラァ!』の意思表示だ。はっきり言ってほしいものだ。

 

 それにしても午前中の厚化粧マダムといい、このウエイトレスといい、言葉に気持ちを出さないとは、世の中にはなんて内気な人が多いのだろう。そこで私はそのウエイトレスに『帰るわ、ボケェ!』と念波を送っておいた。おそらく、彼女は今頃……。

 

 彼女がどうなったのかは、その光景があまりにも残酷なので、ここでは書かない。フフフ……。

 さて、ニャーニャーファイブは、再びジュンク堂へ。ここで各々が分散して店内を徘徊する。それぞれ本を購入したあと、新宿に移動して食事へ向かった。しかし一の瀬さんのバスの時間が迫っているという事で、彼女を新南口から見送る。

 残った四人は食事へ。洋食屋につくと、少し待たされる。そう思っていると突然、店のオヤジが注文を訊いてきた。まだ決めかねていた所なのに、私の不意をつくとはただものではない。

 しかもこんな謎の発言を残して店内に消えるのだ。

「あと、38秒待ってね」(実話です)

 なんだっ!? その半端な秒数はっ!? しかも38秒待っても店に入れないじゃないかっ! やはりただものではない。

 後で分かったことだが、このオヤジは昼食をとったデニーズのウエイトレスと内通していたとの噂があるとかないとか。一応、私の秘書に真意を調べさせている所だ。

 さて、中で料理を待っていると、店員はスープとナイフ・フォークを忘れたままだった。ナイフとフォークは料理が来てからオヤジが慌てて持ってきた。しかも、一人分足りなかったので、追加で持ってきた。スープにいたっては『スープがきてない』といってからやっと持ってくる状態だ。

 さらにオヤジは突然、モップを取り出して床を掃除し始める。なんなんだ、これは。何かの陰謀だろうか?

 しかし料理の味は悪くなかった。これで不味かったら有無を言わさず暗殺決定だ。

 食事が終わって、解散した。この後、私は新たな仕事の依頼を受ける事になる。その内容は午前中に警護に失敗したAを、今度は暗殺しろとのこと。Aに何があったのかは知ったことではない。私は依頼された仕事をこなすだけだ。

 ――今度は、サインの練習をしてから張り込もう。

お馬鹿なオフレポ・完

 以上でーす。これを書くのに時間がかかって、夜中になってしまいました。私、何をやっているんでしょうか? まぁ、いいや。

 ちなみに、これはほぼフィクションです。真実のオフレポは別の参加者のみなさんのものをご覧ください。

 今日はこれでおしまい。お疲れ様でした。

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